ランダムウォーク理論

という言葉を聞いたことがあると思います。

「ランダムウォーク」「相場ってランダムに動くよね」というイメージを受けると思いますが、その通りです。

ただし、「ランダム」に動く条件や、考え方は、単純に「ランダム」という言葉から受けるものとは異なります。

 マーケットの成熟度が高ければ、相場の変動はブラウン運動に従う、という考え方です。

ブラウン運動とは、1827年、イギリスの植物学者ロバート・ブラウンが花粉の観察中に発見したもので、花粉を砕いた微粒子を水に入れると、不規則な動きをします。

それがブラウン運動です。数学的にはウィーナー過程(ウィーナープロセス)とも呼ばれます。

ブラウン運動が相場で適用されるには、3つの条件が成り立つことが前提です。

1.情報コストがゼロ(相場を変動させうる情報は瞬時にマーケットに広がる)

2.取引コストがゼロ(一連の売買取引で手数料がかからない)

3.合理的投資行動(すべての投資家は、金銭的利益を最大化するように行動する)

マーケットが条件を満たしていて、その結果、相場の変動がブラウン運動に従うという考え方を「効率的市場仮説」といいます。

例えば、ある株が何か開示情報により、株価を1%上昇させる情報だった場合、

投資家はその1%の値上がり益を得ようとしてマーケットに殺到し、瞬時に株価が1%常勝し、その時点で情報は価格に織り込まれ、そこで値動きが止まります。

その情報は、将来の予測も含まれるため、情報により株価が上昇しそうだ、下落しそうだ、という情報も瞬時に価格に織り込まれます。

この状態では、その後の価格の動きというのはまた新たな別の情報であり、その間はブラウン運動のような不規則な動きをする。これがランダムウォーク理論です。